第八船渠 資料室

リンクとイラストと雑記置き場です

ウマまとめ1

3周年でキリいいのでこれまでのウマ娘絵まとめ。

時系列はわりとばらばら。

○有マゲドン(【ウマ娘MAD】有マゲドン【ウマ娘冠奏曲単品】 - YouTube)よりメカにゃーさん。

 


冬服のコートとか、着膨れしてるの好きなんですよ。

 

 












 


 















 










 










 






 

雑記「重なる背中」

二巻目、冬コミフクスズ本「重なる背中」。

 

前回のがわりとタイトルしっくりハマるものだったので、今回かなり迷ってました。

他の案だと二人の対比に着目して「鏡像」とか。・・・タイトルむずかしい。

 

表紙、駅の掲示板や改札ゲートを競馬場に見立てて、色々とネタを詰め込んでみましたが、かなり好評で嬉しい。

逆に今後の表紙のハードルがめっちゃ上がってどうしたものか。

 

今回は入学当初、まだ人付き合い苦手で友達いないスズカさんと出会うフクキタルを描くのがテーマでした。

あと実馬ネタとして改札ゲートを潜らせて、アニメでのスペちゃんと同じ道を辿らせたかった。ちなみに引っ掛かった理由は通過速度が早過ぎたから。ETCみたい。

 

フクキタルがスペちゃんにこの話して、ふくれたスズカさんは仕返しにおマチさんに夏服冬服間違えた話をしたりするんだろうな。弱みを握り合っている。

実際に府中行ったことは無くって、資料はかなりストリートビューに助けられました。駅の中見れるのはほんと助かった。

コミケ前日に府中行って現地見てきたのだけど、ロケ地巡礼気分で楽しかったです。見たことある景色ばかりで。

しかし府中駅周辺、都内より宿は安いしお店揃っててほんと充実している。今後もここをコミケ時の拠点にしようかな。コミケ直前には100均やホームセンターが近くにあるのはありがたい。

京急府中駅のホーム。スズカさんが競馬場見てたのはこの辺から。

実際はビルで見えないけど。

 

今回力入れた駅の背景。描くの楽しい。めっちゃ時間掛かったお陰で後半パートが白くなったけど。

フクキタルの目線はこんなの。右手を見るとスズカさんがゲートに捕まってる。

北口。ゲームで見慣れた建物ですね。

階段を降りて振り返り、トレセン行きのバス停。

走り去るスズカさんのシーン。

このままけやき並木を走ってトレセン学園へ。

設定的には東芝府中と刑務所の位置がトレセン説で行ってます。

ウマ娘世界だと駅とトレセン間あたりはこの辺りに専用レーン通ってるんじゃないでしょうかきっと。

 

スズカさんも突っ込んでますが前半部分、4月なのになぜかフクキタルは夏服を着ています。これは前回ラストで間違えて夏服で描いちゃったから事から。

設定的にはまあ、先にトレセンへ荷物送った時に冬服も詰めちゃった、と言う事にした。アイディアくれた飛び石さんに感謝。

すげえ荷物量のフクキタルと違い、スズカさんは逆に全然荷物が無くリュックひとつ。

すぐ走れるよう必要最小限の物しか持たない主義なので、リュックも登山やスポーツ用の走りやすい物をチョイス。

思い出を切り捨てられずパンク状態のフクと、走り以外を色々と切り捨ててきたスズカとの対比もちょっと暗示していたり。

 

スズカさんの物の買い方、靴とかタオルとか消耗品類は使用感気に入った物を複数買いいく感じらしいのですが、フクキタルも開運アイテムを保存用使う用布教用でオタク買いして多々買いする。

こだわる点は全然違うのに、結果的にはやってること一緒なのすごい面白いですよね。

変な所で共通点あるのがこの二人らしいというか。

 

後半、トレセン学園パート。

 

タイキさんは締め切り直前に急きょ追加。

しかしセリフ回し難しい。入学直後ということでゲーム時点よりも日本語怪しい感じにしてみた。

まあやっぱりこの三人は一緒じゃないとね。

 

併走断られちゃってかわいそうで、自分で描いといてちょっと心が痛む。

仲直りして三人一緒に走るシーンで締めようかとも考えたけど、スズカさんのセリフでぶつ切りの方が余韻あって良かったかなとカット。

まあ例のごとく時間無かったし……。

 

本編後、フクスズが走りに行く所にちょっと涙目で「ワタシもイッショに走りたいデース〜」と付いてくるの想像できる。いずれ描いてあげよう。

 

……フクスズとドーベル、ブライトの接点もきっとドーベル同室のタイキの紹介なんだろうなーなんて思ったり。

スズカもドーベルもブライトも社交的な方ではないし、ましてフクも自己肯定感ゼロなので自分から友だちになりに行く事は無さそうで。

 

人懐っこくて寂しがり屋でグイグイ行くタイキさんがいるからこそ、97世代の面々が繋がってるのかなあと。

 

こちらはモブの某コンビ。

余裕があればリョテイさんとか他の同期らも紛れ込ませたかった。

 

レースパート。

背景のエフェクトちょっと変えてみたお陰で前回よりもだいぶスピード感出たかな。

 

ここのスズカさんに寄ってくカットはお気に入り。

あとほんのりと前回のお姉ちゃんとのレースシーンの構図を被らせたりしてみたり。

もし良かったら前作今作比べてみてね。

 

見開きシーンは良い感じに迫力出たかなと。

……コミケ頒布の初版はちょっと枠線ズレちゃったけれど。なので第2版ではこっそり修正しちゃった 。

あとタイキさんのハウディーも修正。

「How day」じゃなくて「Howdy」なんですね。はずかしい。

 

回想にて急に出てきたスズカさんの妹分、ラスカ……ラピッドビルダーちゃん。

アニメ1期でもRTTでもスズカとの関係は触れられないけど、お話的にぴったりはまるかなと、妹という事にしちゃった。

二作品でだいぶイメチェンしてるので幼少はアニメ1期のすがた、RTTはトレセンでのすがた、ということにした。どっちもかわいいですよね。ラピッドちゃん。

 

仲良し姉妹だったフクキタルとお姉ちゃんとは逆に、走ることに夢中だったスズカはラピッドと過去にすれ違いを起こしてしまって、それがスズカのトラウマとなって彼女が走ることへ逃げて、孤立していく引き金になってしまった、という関係。

 

あれ以来スズカさん、何かと理由つけて独りで走りに行くようになっちゃって、ラピッドとは一緒に走ってくれなくなっちゃって。

お互いだんだんと会話も減って関係もぎこちなくなっていって・・・。

 

自分で描いておいてなんですが、このラピッドちゃんマジかわいそう。心が痛む。

アニメでまったくスズカさんと関わらないのは仲悪いからなんだよ!!説

 

スズカさんのこの人間関係に臆病なところが発展していって、育成シナリオ弥生賞での、「自分が他の子の夢を潰してしまう」という悩みに発展していくのかなと。

 

メインストーリーのナリブ回でもあったように、競争心が本能として強いウマ娘の姉妹ってわりと「なんで待ってくれないの」と姉妹関係にヒビが入るケースも多かったりするのかな。

・・・スズカさん、入学当初に不良と間違われるくらい人付き合い悪かったことから逆算すると、幼少期とか妹ちゃんへ全然目を向けていなさそうで。

この子が妹として存在してると、フクキタルとスズカの対比が際立つかなーと。

 

なのでスズカは姉妹関係の構築に失敗していた世界線のお姉ちゃんなイメージで描いてます。アンチお姉ちゃん。

お姉ちゃんとスズカさんが決定的に違うのもそこかな。

お姉ちゃんはフクキタルをちゃんと見ていたけれど、反対にスズカさんは向き合わないで走りに逃避しちゃった。

ラピッドも境遇はフクキタルと似ていて、優秀な姉を持つもの同士で悔しさや劣等感も持っていて。違うのは姉が向き合ってくれたかどうかで。

 

孤独が嫌で走ってきたフクキタルと、孤独を求めて走ってきたスズカ。

鏡みたいな二人が出会って少しだけ変化していくお話でした、二巻は。

 

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「俺とお前は鏡みたいなもんだ、向かい合って本当の自分に気づく。」

「似てはいるが、正反対だな」

 

描いてる間ずっと片翼の妖精の台詞が頭の中流れてました。

なのでたぶんこのお話は実質エスコンZEROです。まだつづく。

 

雑記「私の神様」

本書き始めて、ひとまず2023夏冬コミで本出せて一区切り付いたので、このあたりでひっそりあとがき的なのを書いておこう。本のネタバレ含むのであしからず。

・・・自分、あとがきいつも本に入れてないし。

読んだ余韻を大事にしたいというのは後付で、単に一冊目の時入稿ギリギリで時間なかったというのがあとがき入れてない理由。

どうせ今後も自分、入稿はギリギリになるんだろうから。

一巻目、夏コミフクキタルとお姉ちゃん本、「私の神様」。

初めて10P以上の漫画描ききって、独力で本出せたのがこの本なので、かなり感慨深い一冊。夏コミ会場でダンボールの中から取り出して読んだときは本当に嬉しかったんですよーもう。

 

育成シナリオでもうっすらとしか描かれないフクキタルのお姉ちゃんのお話。いっぺん描いてみたかったんですよね。

前々から、お姉ちゃんどんな子なのかな、とか妄想してたことはあって。なんとなく、「フクキタルはスズカに、結局追いつけなかったお姉ちゃんの事を重ねている」というイメージがあって「どことなくスズカと似ている」という設定にしました。

 

脚質も先行か逃げ型。小学生大会での実力者でトレセンも推薦が決まっている感じ。

元馬のアテナトウショウ1991、いわばナリブ世代なのでローレルさんやオフサイドトラップとも同期だった可能性があるんですよね。

デビュー前、ナリブとお姉ちゃんは面識があって、トゥインクルでの対戦を楽しみにしていた矢先にライバルに先立たれてしまった為、ナリブがより強者を渇望するようになる一因を作った……とか妄想が捗ります。

妹の方はまあよく生徒会のお世話になってますし。

 

本編では入れる余裕ないので、この辺りの過去話は番外編的に描いてみたいかも。

時間の都合でカットしたり、色々派生して描いてみたい話も色々と増えてきるんですよね。

 

ぶっきらぼうなスズカの態度にドゥラメンテを思い出し、世話を焼かずにはいられないエアグルーヴとか、次巻でちらっと顔だけ出したラピッドビルダー(ラスカルスズカ)とスズカとの過去話とか。

話をお姉ちゃんに戻します。

と言うわけでお姉ちゃん、髪の長さはスズカくらい。ただ姉妹揃って癖っ毛なのでハネまくってる感じに。

メンコは旗手の勝負服とかから取れないので、強引にフクキタルのメンコデザを国際通信旗と関連付けてお姉ちゃんは色合い的に関連ありそうなK旗に。

 

私は貴方と交信したい=「私の声を聞いてよ」的な。でもフクには霊感無いのよね。

ヤバめの心霊スポット突撃していくフクちゃんの様子とか見て、警告としてキレ気味にフクのスマホ画面叩き割るお姉ちゃんの姿は容易に想像が付くというかなんというか。

 

トレセンの怪談話ちょくちょく出て来ますよね。

生徒に化けてる何者かや天井を這う白い何か、勝負服を求めて彷徨う生徒の霊とか。

 

「私のこと見えてるでしょ?」とトレセンでカフェに絡むけど、カフェもさすがにそういうの慣れてるので、ガン無視されるお姉ちゃんとかあるかもしれない。

 

目も妹同様にあのキラキラしいたけ。今後しいたけ目キャラ持ちは出てくるのでしょうかね。

出るとしたら何かしら不思議なものを視る系の子っぽい感じはする。

 

右耳には髪飾りのだるまん。こちらは元々お姉ちゃんの物で、フクが形見として受け継いだもの。という設定に。

・・・ただフルアーマーフクのヒミツ情報追加で、にゃーさんとだるまんはフクがおばあちゃんから貰ったもの、と公式設定が解禁されたので、作中ではおばあちゃんからフクへ託されるシーンを入れました。

……わりとおばあちゃん、可愛く描けて気に入ってます。

位置付け的にはグレイトウショウ。

もし名前出すならシングレ命名に従ってフジマサグレイやシルバーフジマサあたりになるのかしら。実はちょっとオグリにも近い血筋で芦毛だったりする。

おばあちゃんもキラキラしいたけ目。霊感めちゃめちゃあるので、フクキタルを見送るシーンではお姉ちゃんが憑いてってる事にも気が付いてたり。何しろシラオキ様のひ孫なので。

 

もしフク母ポジがアテナトウショウとすると、気性荒めな元馬譲りでお父さん尻に敷いてそうとか思ったり。もっともフクSSRサポカイベの電話では大分ゆるそうな口調でしたが。学生時代にはやんちゃしてたかもとか妄想が膨らむところ。

 

こちらはお姉ちゃん勝負服。

結構気に入ってます。作中でも想像の中でしか出てこないので無理に入れる必要はなかったのですが、単に描きたかったので描いちゃった。

フクが青い2Pでこちらが赤基調の1Pカラーのイメージ。サンダーバーズっぽい。

袖部分の模様はオリーブの葉。本のほうではモノクロでわかり難いですが、こちらは母馬のアテナトウショウ要素として。

父方のクリスタルグリッター要素は水晶のアクセが胸の結い紐に付いてます。設定画には描いてませんが。

あと九尾狐と巫女のイメージも加えてます。走ると尻尾に見立てた千早の裾が八つに広がって、ウマしっぽと合わせて九尾の尻尾に見える感じ。

なんとなーくフクキタル、狐っぽいイメージがあるのですよね。ドトウが狸っぽいのも相まって。かと思えば招き猫っぽさもある。愛いやつよ。

 

元馬がデビュー前に事故で亡くなってしまったこともあってマチカネ冠としての名前が明かされていないため、本編中のお姉ちゃんも名前をぼかして入れてませんが、作中の設定上は暫定で「マチカネカグラ」としてます。カグラお姉ちゃん。

この頃のマチカネ族が楽器や音楽シリーズの多い時期だったというのと、神事の舞いも上手かった、というあたりから。神社っぽい名前ですし。

 

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・・・ほぼほぼお姉ちゃんの話ですね。

 

好きなんですよね、この二人の姉妹関係。ここからは私の中の解釈になりますが……。

 

フクキタルは姉を全能だと思い込んでいて憧れていて、反面、自分には才能なんてないと劣等感を感じていて。

死別してもう絶対に追いつけない姉の背中を追い続けてて、だから走る理由も目標も希薄でふわふわしたもので、くじ引きでダービーや菊花賞の出走を決めちゃうなんて他のウマ娘では考えられない事をする。

でもお姉ちゃんは才能も実力も関係なく、何気ない妹の明るさにこそ憧れていて。もしかすると依存しているのはお姉ちゃんのほうで。

 

フクキタル、育成シナリオで行き着く走る理由が「走る姿を見せて、みんなに元気をあげる存在(=神様)になる」なんですけれど、お姉ちゃんやスズカ、ドトウからは既に「一緒にいると元気になれる子」扱いなんですよね。

 

フクキタルにとっての神様が、「元気をくれる、背中を押してくれる存在」なのだとしたら、自分で気が付いていないだけで、お姉ちゃんにとっては最初からフクキタルは神様なんです。

 

全能に見えたお姉ちゃんの走りは、実はフクキタルの明るさに元気を貰ってやっと支えられていた脆いものだったかもしれません。

冒頭でお姉ちゃんがフクキタルをトレセンへ誘ったのも、本当は実家から遠く離れてレースを走っていく事に、お姉ちゃん自身も心細さや寂しさを感じていて、つい出してしまった弱音でもあるんですよね。

 

厳しいレースの世界に、自分のエゴからフクキタルを引き込んでしまった。

しかも自分は途中でフクの元を去って、彼女を一人そんな世界にとり残してしまった。

 

・・・そんな後ろめたさも、お姉ちゃんがフクキタルから離れられない未練なんじゃないかなーなんて。

 

そんな感じで、青い鳥が裏テーマだった第一巻でした。

だから冒頭でハトが登場するんですが、画力不足でスズメ感が拭えない。

まあスズメでもいいや。